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ガザの美容室 [アラブ・パレスチナ]





言い方が悪いかもしれないが、女性の体臭でむせてしまいそうな映画だった。
日差しの強い午後であれば、特に夏という季節でなくても、女性客が集まる美容室の室内温度は上がるはずだ。パーマのアイロン、ドライヤーなど使えばさらに上がりそうだ。東京ならエアコンがあるので問題ないが、舞台はパレスチナ・ガザである。そんな時に停電が起きる。ガザ地区では送電が制限され停電は日常的なことのようだが、扇風機は止まり、ただでさえ仕事がのろい(?)美容師2人の仕事は滞ってしまう。暑さとイライラは頂点へ…。女性たちの本性が露になっていく会話劇であり室内劇だ。
日が傾いてくると外では銃声が。そして砲撃による大きな振動が。彼女たちは外に逃げだすことも出来ず閉じ込められてしまう。映画館という密室にいる観客も同じような臨場感を味わうはずだ。

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アラブ・エクスプレス [アラブ・パレスチナ]

『アラブ・エクスプレス展 アラブ美術の今を知る』@森美術館
2012年6月6日(土)-10月28日(日)



「アラブ」にはおおまかに3つの意味があるという。「遊牧民」「アラビア半島出身者」「アラブ民族」。アラビア半島にいた民と彼らの話す言葉にとって、決定的な転機なったのが7世紀のイスラームの成立。アラブはイスラームとともに外部へと広がっていった。

アラブの多様性を探る展示なのだとは思うが、経験値がないせいか、微妙な差異がわからず、ただただ「イスラムっぽい」造形に惹かれてしまう。しかし、展示を通してはっきりと伝わってくるのは、各国の政治的状況だ。祖国ではなく国外で活動する作家が多いのに気づく。展示の中には、2011年のエジプト1.25革命中、カイロ市内・タリハール広場のデモに参加中、狙撃され死亡したアハマド・バシオーニの生前の記録映像もあった。また、英仏の都合によって引かれた国境線が、いかにその地域に齟齬をもたらしたか考えさせられる。アラブの映画大国・エジプト映画にまつわる映像展示もあった。





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『ブラック・ファウンテン』(2008)
マハ・ムスタハ(61年、イラク・バグダッド生まれ。マルメ、トロント在住)

マハ・ムスタハの『ブラック・ファウンテン』という展示は、誰もがすぐに石油(原油)を思い浮かべるはず。1991年、湾岸戦争でクウェートの油田地帯が爆破され、周辺国に黒い雨が降ったという衝撃的な経験した作家は、原油というのは富を生み出すと同時に、紛争の種になりうるもの、自然を脅かすものだ、と認識する。絶え間なく噴出する黒い水は、石油であると同時に次々と現れる社会問題を暗示しているようだ。

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