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Om Shanti Om [インド・南アジア]


恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム[DVD]

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  • 出版社/メーカー: マクザム
  • メディア: DVD




1977 年、ボンベイ。スターを目指している脇役俳優オーム(シャー・ルク・カーン)は、有名女優シャンティ(ディーピカー・パドゥコーン)に恋心を抱いている。所詮は高嶺の花の遠い存在だったが、ある映画のロケで仲良くなり、急接近。ところが、実はシャンティは敏腕プロデューサー・ムシュケーシュ(アルジュン・ラームパール)と結婚していて、妊娠していることを偶然オームは聴いてしまう。さらに、ムシュケーシュが、彼女の妊娠を疎ましく思っていることも。
ある日、ムシュケーシュから進行中の映画のセットに呼び出されたシャンティは、そのセットに閉じ込められ火を放たれてしまう。心配で跡をつけて来たオームは、彼女を助け出そうと奮闘するが二人は絶命してしまう・・・。それから30年の時が過ぎ、インド映画界に一人のスターが君臨していた。その名はオームと言った。


                     *

ご多分に洩れず、この映画も歌あり踊りありの王道マサラムービーなのだが、舞台が70年代~現代の「ボリウッド映画業界」というのがミソで、自ずとインド映画界にオマージュを捧げる内容になっている。原題の「オーム・シャンティ・オーム」というのは、『Karz(借り)』(1980)という映画で使われた一曲に由来しているらしく、劇中にもその要素が散りばめられているようだ。残念ながら、私のようなにわかファンは、何の元ネタだかわからないギャグも多いのだが、これを機会にDVD等で過去作を遡ってみるというのも一興かと思う。会話の中で、サタジット・レイ、ビマル・ロイ、グルダット、マンモハン・デサイ (マルチスターシステムを導入した監督)などの監督名が登場し、びっくりするぐらい多勢のスターがカメオ出演。さらには、実際の裏方スタッフまで登場するので、映画の隅々、エンドロールもお見逃しなく。

輪廻転生のラブストーリーというので、何となく香港映画『ルージュ』を思い浮かべていたのだけど、映画の終盤が『夜半歌声』(というか『オペラ座の怪人』)みたいな展開になるので、このファラー・カーンという女性監督は、レスリー・チャンのファンなのでは?と思ったりもした。監督はコレオグラファー出身で、香港映画にも携わっていたというので、あながち見当違いでもないかもしれない。

劇中、「転生なんて、いまどき信じるやつがいるのか?」というようなセリフがあって、いまどきのムンバイっ子の感覚なのか興味深い。例えば『ブンミおじ さんの森』ほど「輪廻転生」を追求しているわけではなく、物語の仕掛けにすぎないのだが、これがボリウッド映画史と重なる事が判ると、この映画はキリリと 輝きを増してくる。インド映画界も二世タレント花ざかりのようで、その辺のゴシップや皮肉も含んではいるようだけど、随所にパロディ精神と映画愛が溢れていて、インド映画ファンは絶対に見逃せない作品になっている。2007年、インド興行成績1位の作品。

(初出「旅シネ」)





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